壁面温度
壁面温度を算出する必要性
伝熱部材表面の壁面温度は、以下の状態を把握するために算出します。
- 壁面での腐食の推定
- 低温化での凍結の有無
- 結晶性流体の結晶の有無
- 突沸による焦げ付きの有無
- 粘性流体の壁面での粘度算出
- 海水用途でのスケーリング有無
壁面温度の算出方法
高温流体側の壁面温度TWと低温流体側の壁面温度tWは以下のイメージで表されます。
単位時間、単位面積当たりの通過熱量は等しいことから式①が成り立ちます。
（TH－TW）h1＝(TW－tW)λ／t＝(tW－tC)h2 ………①
式①の関係から、TWとtWを算出することが出来ます。
Tw＝TH－(TH－tC)／(1＋h1／h2＋h1・t／λ)
tw＝tC＋(TH－tC)／(1＋h2／h1＋h2・t／λ)
TH：高温流体温度[℃]
tC：低温流体温度[℃]
h1：高温側境膜伝熱係数[W／(m2・℃)]
h2：低温側境膜伝熱係数[W／(m2・℃)]
t：伝熱板厚さ[m]
λ：伝熱板の熱伝導率[W／(m・℃)]
