FAQ

よくある質問

お客様から寄せられるご質問を掲載しています。

Q1 運転中の熱交換器に関すること

熱交換器が所定の能力を発揮しない
熱交換器に所定の流量が流れない
使っている流体の濃度、成分がおかしい(2液が混合している)
液がS.フレームとDプレートの間から外部へ漏れる
液がプレートサイドから外部へ漏れる
液が外部に漏れた時の応急処置を知りたい
2液混合したかどうか、点検したい
熱交換器の性能を上げたい

Q2 構造に関すること

熱交換器の型式呼称について教えてほしい

型式はプレート型式-フレーム型式-プレート枚数の順番で呼称されます。

構成部品の名称を知りたい

伝熱プレート1枚1枚にプレートガスケットを装着し、必要な枚数をガイドバーに懸垂させ、2枚の厚い鋼板製フレームに挟み込み、締付ボルト・ナットでプレートガスケットを圧縮しながら締め付けます。

エレメント構成図の見方を知りたい

エレメント構成図は、機器の使用条件や設計仕様、プレート編成(組込順)を2次元で表したものです。

伝熱プレートの形状について知りたい

汎用機種はヘリンボンタイプRX、LX、UX、SX、汚れやスラッジに強いコルゲートタイプEX、スラリー専用GX、コンデンサー専用YX、セミ溶接タイプWX、食品専用FXなどがあります。

ミックス編成とはどんなものですか

ヘリンボンパターン(魚のニシンの骨状)の伝熱プレートには、伝熱プレートの外形が同じでも、伝熱面の波の角度を変えることで伝熱特性を変えることができます。同じ大きさの伝熱プレートに2種類以上の角度の異なる伝熱プレートを用意、角度の異なる伝熱プレートを組み合わせて組み込むことにより、中間の特性をつくりだすことが可能となります。

Aプレート、Bプレートとは何ですか

伝熱プレートにはAプレートとBプレートがあります。
プレートはAプレートBプレートを交互に編成していきます。
Aプレートを上下反転させるとBプレートに、Bプレートを上下反転させるとAプレートとなります。

プレートのA.B呼称

プレートのA.B呼称
Aプレート Bプレート プレートガスケット
の向き
ヘリンボン波プレート
伝熱面
コルゲート波プレート
伝熱面
くしの歯模様が右側にあります くしの歯模様が左側にあります
プレートのA.B呼称
Dプレート、Eプレートとは何ですか

S.フレームにある始めの伝熱プレートDプレートE.フレーム側の最後にある伝熱プレートをEプレートと呼びます。エレメント構成図でも確認できます。
Dプレート表面には流体が流れないように通路孔すべてをシールしています。

ノズル部分の構造がよくわからない

フレーム型式の前にラバーブーツはN、メタルブーツはKN、チューブフランジはTNがつきます。
使用する流体、温度条件などにより使い分けます。

フレームの型式表示について教えてほしい

少枚数用のNJ型、多枚数用のNP型があります。
また機器の耐圧によりH、S、U (NHP、TNUJなど)があります。
その他として、蒸気加熱に使用する場合にはR、舶用のフレームにはMを付記し区別しています

型式・製造番号はどこを見ればよいか分からない

本体に取り付けの銘板に型式と6桁の製造番号を示しています。またお手元の図面の表紙、またはエレメント構成図組立図からでも型式、製造番号をご確認できます。

プレートのA.B呼称
多パスとは何ですか

通常、流体は熱交換器内で伝熱プレートを1度だけ流れますが(1パス)、伝熱プレートの孔明仕様をアレンジすることで流体が伝熱プレートを2回以上流れることでより多くの熱交換を行うことができます。その際のプレート編成のことを多パスと呼びます。

多パス設計時の注意事項
・プレート編成を間違えると、熱交換器の運転状況や性能に⼤きく影響します。
・プレート式熱交換器の利点である増枚/減枚改造の際、E.フレームの位置が変わるため、配管の変更が必要な場合があります。
・図⾯にて計画通りの配管になっていない場合、設計通りの性能が得られない場合があります。

フレームの表面仕上げを知りたい

CS製フレームは、塗装仕上となります。(弊社標準仕上色:マンセル番号 5BG3/6)SUS製フレームは、ヘヤーライン仕上となります。

Q3 搬入・荷姿に関すること

本体やプレートが納入される荷姿を知りたい

この様な荷姿で納入されます。

標準付属品はどこに入っているか知りたい

本体にダンボール梱包した標準付属品が同梱されています。

オプションとして納入される端管、温度計、圧力計はどこに入っているか知りたい

端管は本体に取り付け、その他は標準付属品と一緒に梱包しています。

荷下ろし方法、吊り位置を知りたい

設置・接続説明書で、確認してください。

まるごとぱっくで日阪へ熱交換器やプレートを送るときの荷姿(推奨)を知りたい

伝熱プレートが変形しないように梱包してください。
送り箱は日阪でもご用意できます。

海外へ輸出する予定だが、貿易管理令に関わるのか知りたい

こちらをご参照ください。

Q4 保守・点検に関すること

伝熱プレートの洗浄方法を知りたい

長期間ご使用していただくために、定期的な保守・点検をお奨めします。
保守点検サイクルは、使用状況によって変わりますが、新設の場合は年に1回を目安にして保守点検してください。
その結果によって、適切なインターバルを設定してください。
また、汚れが水洗いでは取れない場合があります。当社工場のまるごとぱっくにて薬液洗浄を推奨いたします。

プレートガスケットを伝熱プレートに接着する専用接着剤はあるか知りたい

接着剤には汎用のS-1、食品専用のF-3があります。
またシリコンゴムには専用シリコン接着剤TCGには専用の両面テープがあります。
伝熱プレートがスリットインガスケットの場合には、中間プレート及びEプレート表面への接着剤は不要です。

スリットインガスケット(接着剤不要)のガスケットについて知りたい

プレート外周に切り欠き(スリット)を設け、プレートガスケットにある突起部分をセットすることで伝熱プレートへのガスケット装着が接着剤なしで行えます。
Dガスケットディスタンスピースは接着剤を使用します。)
また、一部の伝熱プレートにはスリットインガスケットが適用できない形式があります。

ガスケットの材質の見分け方を知りたい

プレートガスケットには、材質を識別するステンシル記号と色調表示があります。
詳細についてはガスケット材質識別をご参照下さい。

熱交換器1台に必要なガスケット1式の数量を知りたい(1パスの場合)

中間プレートガスケットが(枚数-1)枚とDプレートに貼るDガスケットディスタンスピースEプレート表面に貼るEガスケット(型式により不要なものあり)が各1セット必要です。

熱交換器1台に必要なガスケット1式の数量を知りたい(多パス、障壁板入りの場合)

1パスの熱交換器に必要な員数に加え可動フレーム、隔壁板に接するDガスケットEガスケット、及びEノズルガスケットノズル孔数だけ必要となります。

ガスケットの貼り分けとは何か知りたい

フッ素ゴムやフッ素樹脂クッションガスケットなど高価なプレートガスケットをプロセスに使用する場合には、ユーティリティー側には安価なNBRやEPDMなどの合成ゴムを使用します。
この場合、プレートガスケットは切断して貼り分ける必要があり、日阪にて専用の取扱説明書をご用意しております。

冊子を必要とされる場合は日阪に資料を請求してください。

伝熱プレートの材質の見分け方を知りたい

機器納入時、伝熱プレートには材質を識別するロット番号が印示されています。
ロット番号を確認の上、日阪まで連絡願います。
伝熱プレートの端面で指などを切断しないよう、取り扱い時には耐切創手袋等を使用し十分注意してください。

ガスケット材質表示の「A-」や「L-」は何を意味しているか知りたい

A-、AG-、G-、L-、LR-など材質表示の前には様々な記号が付記されていますが、これらはガスケット形状などを示す日阪独自の識別記号ですので材質表示ではありません。
特にA-はスリットインガスケットを意味しています。

伝熱プレートの締め付けの管理方法を知りたい

プレート式熱交換器はS.フレームE.フレームの内側の間の寸法で管理します。
トルク管理は必要ありません。
締付寸法銘板及び組立図に記載されていますので、確認してください。

接着剤(S-1)が手元にない。どこで購入できますか?

日阪にお問い合わせをお願いします。

プレートに塗布した接着剤の乾燥時間の目安を知りたい

重りを載せて、15分以上静置してください。

Q5 据付・配管について

熱交換器を設置するために必要な設備はまとめて準備してもらえるか

日阪が、お客様の置かれた状況・条件にベストフィットする熱交換器ユニットを提供します。

配管ガスケットは準備した方がいいか

熱交換器のノズル部が金属製のブーツ(TN,KN)の場合はご配管ガスケットを準備してください。
ゴム製のブーツ(Nノズル)の場合は不要です。

熱交換器の周りにスペースは必要か

PHEはメンテナンスが必要な機器です。
機器の分解や、伝熱プレートの脱装着のためのメンテナンススペースが必要です。

配管を間違えてしまった、計画時と配管を変えてもいいか

ガスケット材質やプレート編成B側A側で異なる場合があるため、正常にご使用になれない可能性があります。
日阪に確認してください。

温度計や圧力計も一緒にほしい

手配できます。
計器をとりつける短い配管も一緒に提供できます。

横向きにおいてもいいですか

対応している機種もありますが、基本的に組立図通りの向きで使用してください。

Q6 熱交換器の使い方について

どんな流体を流せますか

・様々な種類の液体に対応しています。
・固形分含有流体にも対応しています。

・気体のコンデンサーとして使用できます。

・ユーティリティと混合すると危険な流体にも対応しています。

海水を使いたいが、海水中の異物をどうしたらいいか

熱交換器内に異物が入らないように、前段階で除去してください。
お気軽に日阪に相談してください。(弊社にて対応できるサービス:トルネンデ、インナーストレーナ)
また、定期的な開放洗浄をお薦めします。

危険な流体を扱うため、環境への飛散を防ぎたい

伝熱プレートの上部及び側面を覆う部品を手配できます。

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