種類・構造
空冷式熱交換器(エアフィンクーラー)
【概要】
大気を冷媒として用い、海水・河川水を用いる場合と比較して環境変化に強い熱交換器です。水源のない地域でも大気を用いることで運転が可能です。フィン側は腐食に強く、安定的運転が見込まれます。
【構造】
フィンチューブの束からなる管束とファンを架台に設置します。ファン部は大気を送る羽根(ファン)と電動機と減速装置で構成されます。管束の中をプロセス流体が流れ、減速機でファンの回転数を調整し管束へ大気を供給して熱交換を行います。管束の材質は炭素鋼やステンレスなど製造可能な範囲で耐食性などを考慮して採用されます。
押込通風型
管束の下部にファンが設置されており、大気を管束の下から上に押し込む構造です。メンテナンス性もよく、最も一般的な構造です。
吸込通風型
管束の上部にファンが設置されており、大気を管束の下から上へ引き込む構造です。メンテナンス性は劣りますが、雨雪・日光などの影響を受けにくい構造です。
空冷式熱交換器
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押入通風型
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吸引通風型